この記事では、一条工務店の勾配天井のメリットデメリットや我が家が勾配天井を採用しなかった理由を中心に紹介しています。
もう一度家を建てれるなら、我が家では採用したいと思うのが勾配天井。
おしゃれな雰囲気と開放感が生まれるので、特に平屋でよく採用されている人気のオプションです。
まず、勾配天井ってどういったもの?
勾配天井とは、屋根の勾配の形のように斜めになっている天井のことを指します。
本来の天井の部分を取り払って上の空間を広げるため、吹き抜けのような開放感のあるおしゃれな印象になります。
勾配天井は平屋でよく用いられているイメージですが、2階建てや3階建てでも、採用することができます。
一条工務店で勾配天井を採用するデメリット5個を紹介
勾配天井を採用するデメリットは、
- 掃除が大変になる
- 照明の位置を失敗しやすい
- 照明のメンテナンスを行いにくい
- コストが大幅に上がる
- 断熱性能が落ちる可能性がある
以上の5つです。
まずは5つのデメリットから紹介していきます。
掃除が大変になる
勾配天井を採用した場合、高い天井部分の掃除が大変になるといったデメリットがあります。
というのは、勾配天井を採用する方の殆どが“高窓”と呼ばれる窓を採用しています。
さらに照明など手に届かない部分に窓や照明があるため掃除が大変になることは確実です。
採用を検討している方は必ず念頭に入れておきましょう!
照明の位置を失敗しやすい
勾配天井は、
- 天井の形状が斜めであること
- 高い位置に照明をつけなければいけないこと
以上のことから通常よりも照らす部分が増えるため、照明の位置を失敗しやすい箇所でもあります。
ミスしてしまうと暗かったり思ったところが照らされなかったりと暮らしやすさに支障が出てしまうので要注意。
通常の照明を決めるよりも難易度が高いので“どこを焦点に照らすか”など、設計士さんとしっかりと相談して決めることが大切になります。
照明のメンテナンスを行いにくい
天井の位置が上がるため、自分で変えれるタイプの電球を採用したとしても交換が難しいです。
最近の電球はほとんどがLEDなので変える頻度は少ない傾向にありますが、それでも10年に一度は必要になるということを覚えておきましょう。
また勾配天井にダウンライトを採用した場合は、基本的には電気工事士の免許が必要になるため外部の業者に依頼する必要があります。
コストが大幅に上がる
勾配天井を採用すると、住宅メーカーによっても価格は異なりますがコストが大幅に上がります。
一条工務店の場合は¥60,000×坪数のオプション費用が必要となります。
仮に10坪(20畳)のLDKに採用するとなると¥600,000程度必要になるということです。
さらに一条工務店で窓をつけた場合ハニカムシェードという断熱シェードがついてきます。
高窓の場合はハニカムシェードを手動で開けるのは無理なので、リモコンで開け閉めできる電動タイプ(1箇所¥10,000)のオプションも必須になることも覚えておきましょう。
予算を考えた上で採用するかどうかじっくりと考えてくださいね!
断熱性能が落ちる可能性がある
勾配天井は本来フラットな天井だと存在する天井裏のスペースがなくなるということ。
つまり、極端に言うと屋根がそのまま天井になっている(厳密に言うと屋根と天井の距離が近くなっている)ので、断熱性能が落ちる可能性があります。
一条工務店のように高断熱を謳っているメーカーの場合はさほど気にする必要はないかもしれません。
しかし、他ハウスメーカーで断熱性能を重視しておらず、断熱性が劣る場合は夏場に熱さを感じやすくなるということを覚えておきましょう。
一条工務店で勾配天井を採用するメリット3個を紹介
勾配天井を採用するメリットは、
- 空間に開放感が生まれ、広く見える
- 部屋が明るくなる
- 天井が高くなる分、風通し(通気性)が良くなる
以上の3つがあります。
数で見るとメリットの方が少ないですが、採用するメリットの方が個人的には濃く感じます。
空間に開放感が生まれ、広く見える
一条工務店の標準の天井の高さは2400mmですが、 勾配天井を採用すると天井がかなり斜めに高くなり開放感が生まれます。
傾斜がついていると縦に視線がいくので、フラットな天井よりも部屋を広く見せることができます。
部屋が明るくなる
勾配天井を採用することで高窓をつけることも可能です。
そのため、部屋の高い位置から外の光を家の中に取り入れられるので部屋の奥まで光が届きやすくなります。
その結果、部屋がかなり明るくなります。
天井が高くなる分、風通し(通気性)が良くなる
勾配天井を採用して開け閉めできるタイプの高窓を採用すると、風通しが良くなります。
なぜなら、暖かい空気は膨張する性質があるため上に登っていき、反対に冷たい空気は下に下っていくためです。
勾配天井を採用すると、高窓と下の位置にある窓の距離ができるので効率的に空気を動かすことができ、新鮮な空気を取り入れることが可能になります。
さらに、料理などをした際にフラットな天井だと匂いがこもりやすいのですが、勾配天井の場合は匂いが充満しにくいといったメリットもあります。
一条工務店で建てた我が家が勾配天井を採用しなかった理由【間取り上の問題】
一条工務店アイスマート2で平屋を建てた我が家が勾配天井を採用しなかったのには理由があります。
それは、間取り上の問題があったからです。
我が家の場合、
- キッチンの下がり天井
- 小屋裏収納の位置の問題
- 屋根の向き
以上のことから採用することができませんでした。
採用することができたのであれば本当にしたかったです。
今でも勾配天井のお家を見ると
いいなぁ〜
と思ってしまうほど。
勾配天井高の代わりに我が家は天井高2600mmのオプションを加えました。
水平な天井で高窓がありませんが、ある程度天井の高さが上がっているので圧迫感はありません。
ただ、勾配天井の方が開放感は強いです。
我が家のように勾配天井を採用できない場合は、天井高オプションを採用するのがオススメです。
一条工務店勾配天井まとめ
今回は、勾配天井のメリットやデメリット、我が家が採用しなかった理由を中心に紹介しました。
勾配天井は特に平屋に人気のあるオプションです。
開放感があるため、とても魅力がありますが、コスト面やデメリット面もしっかりと抑えた上で採用するかどうかを決めていくことをオススメします。
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