一条工務店にハイドロテクトタイルと呼ばれる外壁の種類があります。
ハイドロテクトタイルは多くの一条オーナーが採用しているオプションの一つ。
我が家もそのうちの一棟です!
「メンテナンスがいらないのは本当?」
「タイルが割れやすいって聞くけどなんでなの?」
といったことに迫っていきます。
- ハイドロテクトタイルについて
- 実際のメンテナンス費用
- ハイドロテクトタイルの割れやすい条件
一条工務店のハイドロテクトタイルとは?
ハイドロテクトテクトタイルはTOTOの光触媒技術であるハイドロテクトを一条のタイルに応用した商品です。
太陽の光でタイルについた汚れを分解し、雨で洗い流す“セルフクリーニング効果”を発揮する働きをします。
自然の力で汚れを分解してくれるタイプのセルフクリーニングパネル張りのサンディング外壁やタイル外壁は、年月が立つことで汚れは落ちにくくなります。
しかし一条のハイドロテクトタイルは、セルフクリーニング効果によっていつまでもキレイな状態が続きます。
セルフクリーニング効果のメカニズ厶
タイルの表面には光触媒である酸化チタンが塗布されています。
タイルに紫外線が当たることで、酸化チタンが反応し、表面が水に馴染みやすい状態になる“親水性”と汚れに対して“分解力”を発揮。
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出典:一条工務店
- 静電気でちりやホコリの汚れを防ぐ
- 紫外線で排ガスや排煙といった大気汚染物質による油汚れを落としやすくする
- 雨水の力で汚れを洗い流す
といった働きをします。
ハイドロテクトタイルの6つの強み
ハイドロテクトタイルには6つの強みがあります。
これから解説する6つの強みによって外壁のきれいさを持続させることが可能です。
汚れを防ぐ
一条工務店のハイドロテクトタイルには、釉薬(ゆうやく・うわぐすり)が施されています。
この釉薬が焼き上げられた際にガラスの皮膜となり、タイル表面をコーティングする役割を果たします。
このコーティングによって表面の美しさと汚れを防ぎます。
変色しにくい
石や岩が変色しているのをあまり見たことがありませんよね。
石や岩と同様と同じように天然素材を材料としているタイルは日差しや雨風に非常に強く、変色しにくい特性を持っています。
そのため、タイルが日差しや雨風にさらされてもほとんど変色・色あせしません。
劣化に強い
ハイドロテクトタイルは、酸性雨などのダメージを受けにくい性質を持ちます。
酸やアルカリによる影響を最小限に抑えているため、劣化に強い素材です。
キズが付きにくい
タイルは石と同じ性質を持つため、硬度が高いといった特徴があります。
さらに約1300℃で焼き固められているため、砂埃やものが当たっても簡単には傷が付きません。
火・熱に強い
ハイドロテクトタイルは陶器タイルの一つで、約1300℃の高温によって長時間かけて焼き固められます。
そのため、火や熱に強いという特徴があります。
水・寒さに強い
一条のハイドロテクトタイルは、磁器質タイルと呼ばれるもので給水率は3.0%以下。
タイルの品質は給水率が低いほど高級品になります。
というのは、水分をよく含んだまま凍結することでタイルに入り込んだ水が膨張することで亀裂や破損の原因となるからです。
しかしハイドロテクトタイルは低給水率のため水分をほとんど吸わないため、水や寒さに強い素材なのです。
ハイドロテクトタイルの色の種類
一条のハイドロテクトタイルは、ホワイト、ピンク、ブラウン、オレンジ、ブラックの5色展開です。
2018年に色がリニューアルしたことで、ホワイトは白さを増し、ブラックはより色が濃くなりました。
我が家の色
ハイドロテクトタイルは2色まで組み合わせが可能です。
我が家はスタイリッシュな雰囲気にしたかったため、“ブラック&ホワイト”にしました。
一条工務店ハイドロテクトタイルの費用は?
施工費用
ハイドロテクトタイルは、アイスマート、アイキューブの場合はオプション、グランセゾンの場合は標準仕様になっています。
坪単価による施工費用は以下の通りです。
アイスマート | 10,000円/坪 |
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アイキューブ | 13,000円/坪 |
グランセゾン | 標準仕様 |
我が家のハイドロテクトタイルの施工費用は、i-smartキャンペーンとが適応されて444,400円でした。
メンテナンス費用
家をきれいに保ちたい場合、外壁は住んでからもメンテナンスが必要なのは知っていましたか?
私は知りませんでした・・・
ハイドロテクトタイルの場合、メンテナンス費用を大幅に削減することができます。
というのは、タイルはサンディングのように塗り直しをしなくても良い素材だからです。
出典:一条工務店
そんなハイドロテクトタイルの耐久年数は60年。
60年はメンテナンスフリーです。
ただし、外壁のつなぎ目を埋めているゴム上の“シーリング材”と呼ばれるものは、30年に一度打ち替える必要があり、費用は約70万です。
このシーリング材と呼ばれるものの打ち替えをせず放置すると劣化してしまいます。
シーリング材が劣化すると建物の寿命が縮まってしまうので気をつけましょう!
一方サンディングの場合は、10年毎に一度、約100万の補修費用が必要になります。
さらに2年目は全てのシーリング材を打ち替えする必要があるので費用が格段に高くなり、50年で約700万もの補修費用が必要になります。
ハイドロテクトタイルを採用した場合は約70万なので、50年間で約640万円ものコストを削減することが可能です。
このことから、ハイドロテクトタイルは初期費用高いもののメンテナンス費用が格段に抑えられるのでかなりお得です。
一条工務店ハイドロテクトタイルが割れやすい条件
一条工務店のハイドロテクトタイルが「割れる」「欠ける」という話はよく聞きます。
そこで、タイルの割れや欠けやすい条件について紹介します。
圧力が加わったとき
一条工務店のアイスマートやアイキューブは、「ツインモノコック構造」と呼ばれる構造を採用しています。
出典:一条工務店
地震など外部から圧力を受ける際、このツインモノコック構造は壁全体(面)で力を受け止めます。
面で力を受け止める際、壁と壁のつなぎ目の動きに差が生じます。
その力の加わり方に差が出ることでハイドロテクトタイルに過度な力が働いてしまいます。
よって割れが生じやすくなります。
- 壁の高い部分(2階建てなど)
- 吹き抜けの壁
- 太陽光パネルを設置した片流れの屋根の壁
以上の壁は、力の掛かり具合によってタイルの割れが発生する可能性が大きくなります。
壁と壁の接合部分の上にタイルを取り付けた場合
上棟する際、あらかじめ工場で壁にハイドロテクトタイルを貼ったものを使用します。
タイルの加工が必要な壁と壁の接合部や細かい部分に関してはハイドロテクトタイルは貼られていません。
貼っていない部分に関しては、職人さんがハイドロテクトタイルを割りながら手作業で貼っていきます。
その際、壁と壁との接合部にまたぐように貼られたハイドロテクトタイルは割れが発生しやすい状態になっているのです。
なお、ハイドロテクトタイルが傷つくとセルフクリーニング効果が薄まるので注意しましょう。
我が家はまだ割れたことはありませんが気をつけないといけませんね!
まとめ
今回は、一条工務店のハイドロテクタイルについて徹底解説しました。
外壁のきれいな状態を維持したい場合や後のメンテナンス費用のことを考えるとハイドロテクトタイルは採用した方がお得になります。
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